要約や言い換えで理解力をアピール

チャットで会話の最中、「この人、理解が速いな」と感じられる瞬間があります。
その1つが、私が話したことを相手が上手にまとめてくれたときです。
いわゆる「要約力」ですね。
私の知っている稼げるチャットレディにも、この「要約力」にすぐれた方が非常に多かったです。
相手の男性の話が終わったらすぐに、「それは、つまり・・・ということですね」と的確にまとめられるのです。
その瞬間に、「このお客様はめちゃくちゃ頭のいい人だわ。回転が速いわ」と思いました。

どうしたらこのチャットレディのように自分の言葉で上手に要約できるのでしょうか。
それにはまず、相手の話の中に放たれた1番大切なフレーズやキーワードを見逃さないことです。
たとえば、相手が感情をこめて強調した言葉や、繰り返して口にした言葉がそれです。
樹木にたとえるなら、枝葉でなく幹です。
その幹となるキーワードだけを覚えておいて、それを自分が知っている他の言葉に置き換えて返すのです。
つまり、相手が口にしたことと同じ意味のことを、自分が知っている他の言葉に変換してまとめるのです。

また、要所で相手の話をまとめて確認することで理解度も増します。
要約を聞いた相手が発言の核心が理解されていることを知り、気分よく先に進めるのです。
まとめのキーワードには、「ひと言で言うと・・・」「要するに・・・」「つまり・・・」「すなわち・・・」「まとめると・・・」などがあるので、上手に使ってみてくださいね。

さらに、相手の話を的確に要約するためには、相手の話をよく聞き、文脈として記憶しておかなければいけません。
つまり、チャットレディには「聞く力」が求められているということです。
要約できる能力とは、突きつめれば「聞く力」と「文脈をつくる力」、そして「話す力」の合体したものなのです。
これこそが「理解力の速さ」をそれとなくアピールする方法なのです。

言葉で表現しづらいもどかしきを感じている相手でも、言葉の意味と気持ちを汲んで、それを上手に要約してあげれば、話はどんどん広がっていきます。
要約とよく似ているのが、前回紹介した言い換えです。
チャットレディをするときだけのスキルにしておくのはもったいないので、どんどん使いましょう。

チャットレディは「聞くプロ」や「言い換えのプロ」であるべきと、これまで書いてきましたが、要するに、頭と体、あるいは言葉と行動を一緒に働かせる反射神経が必要だということです。
チャットレディが男性から質問されて、「えーと、あのー」と意味のない言葉を発しながら口ごもったり、「特に思い浮かびません」と答えたりしたらどうなるでしょうか。
会話における反射神経の鈍さは、ビジネスパーソンにとっては致命傷になりかねません。

反対に、相手の話を受け止めて、すぐに答えや感想を返すことのできる人は「頭の回転の速い人」という印象を与えることができます。
じつは、人は質問をして数秒待たされるだけでイライラするので、返事の内容もさることながら、「すぐに反応する」ことにとても敏感なのです。
特に忙しい人はそういう傾向がありますので、会話の際は気をつけてみてください。

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