チャットレディはネット風俗嬢?

先日、2015年8月22日『ネット風俗嬢』という本が発売されました。
「ネット風俗嬢」というのは、アダルトをやっているチャットレディのことを指しているそうで、作者の造語だそうですね。
確かに、アダルトチャットは男性の性癖や性的欲求を満たす場として提供されているかもしれませんし、アダルトのチャットレディもそれを満たすために過激化の一途を辿っているのかもしれません。
しかしそれでも、私はアダルトを含め、チャットレディを「ネット風俗嬢」なんて呼ぶ気にはなれません。
私自身がチャットレディであるということを抜きにしても、チャットレディの存在意義は”ソレ”だけではないと思っているからです。

男性客はなぜ、チャットレディで満足できるんだと思いますか?
性癖を満たしたいのであれば、本当の風俗に行けばいいし、女性と話したいだけなら、ガールズバーやキャバクラにでも行けばいいでしょう。
決して触れることも触れられることもないアダルトチャットで満足し、連絡先も交換できないチャットレディーとの会話だけで満足できるのは、リアルでは味わえない魅力が他にあるからです。
チャットルームと言う閉ざされた世界、インターネット回線を通じたつながりでしかないバーチャル感、特殊な世界だからこそ、決して肌が触れることが無いからこそ、心のつながりがより強くなるんだと私は信じています。
ノンアダルトはもちろんのこと、アダルトであっても、心が満たされる環境であるからこそ、男性客が集まり、リピートする人が後を絶たないんだと思ってます。

世間一般からみたら「風俗嬢もチャットレディも同じ」と映るかもしれません。
でも、実際に関わっている人、お客様とチャットレディだけじゃなく、サイト運営に関わっている方々や事務所の方々には、そうじゃないということをわかって欲しいなという希望があります。
アダルトチャットのサイト運営者やチャットレディの事務所をやっている方々が、ネット風俗だと思ってしまったら、アダルトチャットのサイトはそうなってしまいます。
でもそんなサイトは長続きしません。
単純に性癖を満たしたいなら、リアルの風俗店に行った方がいいでしょうし、ネットでAVを見た方が簡単だし、お手軽です。
でもそうじゃなくてチャットレディに会いにきてくれているということは、意識的、無意識にかかわらず、それ以外を求められているからだってわかって欲しいです。

だからこそ、チャットレディを「ネット風俗嬢」なんて呼んで欲しくないし、チャットレディ自身も違うぞって思ってほしいです。

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